秋の夜長に読む本、不思議な話の本(30・40代女性 3,000円)

【選書リスト 吉富副店長より】

この度はご注文誠にありがとうございます。

ようやく暑さも和らいだかと思えば、いやいやまだまだといった感じですが、

ともかく読書の秋にぴったりの本を選びました。

*3000円コースですので全て中古本です。


①新アラビヤ夜話/スティーブンスン/岩波文庫 ¥174+税

⇒千夜一夜物語とは別物。「宝島」のスティーブンスンによる、

19世紀半ばのイギリス・フランスを舞台とした幻想譚です。

➁愛のゆくえ/リチャード・ブローティガン/ハヤカワ文庫 ¥334+税

⇒不思議な書き方で不思議な物語を書いたリチャード・ブローディガンによる長編です。解説は高橋源一郎。

➂月の満ち欠け/佐藤正午/岩波文庫 ¥429+税

⇒数奇な愛のお話。おそらくは岩波書店の歴史上唯一の(つまりこの先もあるとは思えない)直木賞受賞作(第157回)という、存在そのものが不思議な1冊です。

④つむじ風食堂の夜/吉田篤弘/ちくま文庫 ¥100+税

⇒クラフト・エヴィング商會名義で不思議な本をたくさん出してきた著者による1冊。タイトルもよいですねー。

⑤鴨川ホルモー/万城目学/角川文庫 ¥286+税

⇒ご希望テーマにぴたりとはまる現役の人気作家といえば思いつくのはこの人になります。

⑥月の部屋で会いましょう/レイ・ヴクサヴィッチ/東京創元社 ¥572+税

⇒手編みのセーターの中で迷子になる男の話他全33篇。本当に奇妙です。

⑦浴室/ジャン=フィリップ・トゥーサン/集英社 ¥286+税

⇒浴室で暮らし始めた男の話。初めて読んだとき、随分洒落てて面白いものだと感心したものですが、そういえばもうこの人の名前を聞くこともすっかりなくなりました。

⑧青べか物語/山本周五郎/新潮社 ¥286+税

⇒時代小説の大家による現代もの。といっても大正末期から昭和初期ですが。なぜこの人は現代ものだとこんなに不可思議なお話になってしまうんだろうと思いますが、本当に常識からかけ離れた人ばかり出てきます。傑作。


以上全8冊。気に入っていただければ幸いです。

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