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HOBO LIBRARYのメンバーをご紹介いたします
吉富圭 yoshitomi kei
1974年3月4日生まれ。
小野田少尉がルバング島から帰国したのがその8日後で、だとすれば小野田少尉の世界において、私はぎりぎり戦中生まれということになります。年表を見ると、ユリ・ゲラーの来日や「文化屋雑貨店」の開店、それからストリーキングの流行がこの月の出来事だそう。私はしばしば「裸で路上に放り出される」夢を見ますが、それはそれとして、私にとってはラモーンズがこの月に結成されたこと、アントニオ・カルロス・ジョビンがエリス・レジーナと「3月の雨」を録音したこと(これは日にちも同じ)の方がはるかに大切です。つまり私はこうしたことを熱心に調べるくらいには自分が大好きです。
私が小学生中学生高校生の12年間を過ごした山口県岩国市は、観光資源としてはいささか物足りない規模の城下町ですが、ここはまた米軍基地のある町としても知られています。年に一度、その信じがたく広大な敷地に入ることができるお祭りがあって、私はそこで生まれて初めて、350㎖缶のコカ・コーラを飲みました。それは本当に驚くべき、忘れがたい(事実とてもよく覚えている)出来事だったのですが、私のどうにも拭い難いアメリカ志向は、おそらくこのときから始まります。
私の10代に最も大きな影響を与えた人は佐野元春ですが、たとえばジャック・ケルアックの『路上』やJ・D・サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を読むことが、優れたロック・ミュージックを聴くのと同じくらい刺激的なことだと教えてくれたのもこの人でした。
そしてにわかに私は人生をハイウェイに譬える人となったわけですが、加えてヘインズの3枚パックのTシャツがMかLの2サイズしか並んでいない町に住むことは、当時ひじょうに華奢な体をしていた(今は完全なデブ)私にとっては耐え難いことだったのです。
大学進学を機に上京した私は、ただひたすらに本屋とCD屋と洋服屋をめぐり続け、就職活動をすることもなく卒業し、したがって就職もできず、せめてアルバイトくらいはしないとこれはちょっとということで、私と同じような人がたくさんいるにちがいないアルバイト先を探します。この頃私が思ったこと決めたことやったことついてはだいたい全部間違っていると思いますが、このときパルコブックセンター吉祥寺店を選んだことは、ありがたいことに正解でした。
パルコブックセンター吉祥寺店のアルバイトから数えて書店勤務は24年になります。
30代を過ぎると翻訳ものがしんどくなり、40代の今や読むのはジャンル小説ばかり、というのはわりと一般的な傾向のようですが、私もまたそうであり、いわゆる「読み巧者」ではないです。
それになにより、私がよいと思うものをあなたがよいと思うとは限らない。
それではなぜ選書するのかといえば、本を選ぶという行為そのものは、どう見ても書店員のさほど特殊ではない仕事のひとつだし、20年を超える職歴というのもまあそれなりには、とも思うからです。
私どもがお送りした本によって、もしかしたらあなたの生活がほんの1mmくらい良い方に転がることだってあるかもしれません。そうなれば幸いです。
ふかーだ
本を手に取る際に重視することってなんですか?
人によっていろいろあると思いますが、私はタイトルで決めます。
なのでかなり雑食です。
自分的にミステリが好きだと思っていましたが、よく考えたら同じくらい他のジャンルも読んでいたことをつい最近気づかされました。
ミステリ通だと思っていたので少しショックを受けましたが、この広く浅くを活かして本を選ぶ手助けになれたらなと思っています。
イー
物語が、言葉が、陽炎のようにあなたの元へ立ちのぼってくる
そのような経験はありますでしょうか
本を通してその世界に没入し、境界が曖昧になるあの瞬間が、私は好きです
あなたが、物語の世界に入り込むことができたら、その言葉が、あなただけの言葉だと錯覚するあの煌めきを、
選書を通してそのお手伝いができれば嬉しいです
イシダ
小説好きです。
漫画も好きです。
アニメも好きです。
新刊文芸書担当です。
本屋大賞の投票にも参加していますので、
これまで手にしていなかった本を読む機会が
増えました。
過去作品から新刊まで、いろいろおすすめ出来たらと
思っております。
皆様の貴重な時間が素敵な読書体験になりますよう、
お手伝いできましたら幸いです。
なかさん
私はたくさん本を読んできたわけではありませんが、
何気なく読んだ本から素敵な時間をもらってきました。
とくに、鏡の中に入ったり、急に知らない土地へ行ったり、実際に起こったらいいなと思うような話が好きです。
がんばって選書させていただけたらと思います。