新旧ほのぼのな本 推理ものも好きです 過去の名作も読んでみたいですがなかなか手が出ません。(30・40代女性 5,000円)
「好きな本」欄にて本屋が舞台の本がお好きと記入がありました。
【選書リスト 吉富副店長より】
この度はご注文まことにありがとうございます。
ご希望テーマを頭の中でこねくりこねくりこねくりまわした結果、以下の選書とさせていただきました。
①新本:ミ・ト・ン/小川糸/幻冬舎文庫 \600+税
⇒徐々に暑さも和らぎ、ようやく上着をはおれる季節になってきましたが(上着をはおるのがとにかく好きで)、さらに季節を先取りしたタイトルの1冊を選びました。『食堂かたつむり』『つばき百貨店』で知られる小川糸さんの、これは挿絵もほのぼのとした物語。
②中古:オレの宇宙はまだまだ遠い/益田ミリ/講談社 \600+税
⇒「ほのぼの」といえば『すーちゃん』シリーズで知られるイラストレーター、エッセイストの益田ミリさん。さらにこの作品の主人公は書店員歴10年の土田くん。ということで、ぴったりだと思うのですが。
③中古:レジまでの推理/似鳥 鶏/光文社文庫 \334+税
⇒文庫担当スタッフ推薦。書店を舞台にしたミステリ。書店員あるある的な側面も。面白い!
④新本:任侠書房/今野敏/中公文庫 \680+税
⇒一般的に女性はなかなか手を出さないとされる今野敏の本を選びました。しかし中年男性に独占させるのはあまりにもったいない!こちらはなかでもとりわけソフトなユーモアに特化した「任侠」シリーズの第一作。舞台は出版社です。
⑤新本:おごそかな渇き/山本周五郎/新潮文庫 \710+税
⇒「過去の名作」ということで、ちょっとこんな機会でもなければまず手を出すことはないかもしれないものを選びました。映画化もされたほのぼの物「雨あがる」、私の生涯ベストワンといってもよい「かあちゃん」を収めた短編集です。
⑥新本:幻の女/ウィリアム・アイリッシュ/ハヤカワ文庫 \980+税
⇒推理小説の古典的名作です。読んで決して損はないと思います。冒頭の一文がとてもよいんですよねー。
⑦中古:キャッチャー・イン・ザ・ライ/J・D・サリンジャー/白水社 \286
⇒与えた影響の大きさからみれば、20世紀後半における世界一の名作はあるいはこれ、ということになるかもしれません。映画「天気の子」の小道具にも使われていたので今でも現役、ということになるのでしょうが。村上春樹による新訳。小ぶりなペーパーバックサイ
ズ。
以上全7冊、気に入っていただければ幸いです。
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