心臓がきゅっと掴まれるような本、雨でも晴れでも昼下がりに読みたくなる本、夜に生きる本、新社会人の私を少し絶望させ、少し元気にする本。(20代女性 5,000円)

こちらのお客様はとにかくたくさん本と出会いたい!との事で5,000円ですべて中古をご希望でした。


【選書リスト 吉富副店長より】

20代の女性の方のご要望に添える選書が、40代後半の男性書店員にうまくできますかどうか・・・。

ということで、同じく20代の女性スタッフに協力してもらいながらも、

ある意味開きなおって、以下12冊を選びました。

*すべて中古本です。

①世界名言集 岩波文庫編集部 岩波書店 ¥1191+税。

⇒世に名言集は数あれど、東西の古典の宝庫である岩波文庫から選ばれたこの1冊ほど、その名にふさわしいものもないんじゃないかと思います。状態良好。箱入り。

➁ 哲学な日々 野矢茂樹 講談社 ¥572+税

⇒すいすい読める、しかしながら俗っぽくもない哲学の本を多く出されている野矢先生の1冊。

③リトル・シスター レイモンド・チャンドラー 早川書房 ¥100+税

⇒装丁も美しいハード・ボイルドの名作。訳者の村上春樹にとって「昔から一貫して愛おしい作品」。

④小保方晴子日記 小保方晴子 中央公論新社 ¥100+税

⇒もはやメディアから忘れさられた1冊。かもしれませんが、これもまた古本選びの楽しさですし100円ですし、装丁は見事なくらい美しい「青」ですし・・・。

⑤しごとのきほんくらしのきほん100 マガジンハウス ¥810+税

⇒こちらも装丁が「青い」1冊。生活の達人ともいうべき著者が、100個の「きほん」を提示します。

⑥フラニーとズーイ サリンジャー 新潮文庫  ¥334+税

⑦悲しみよ こんにちは フランソワーズ・サガン 新潮文庫 ¥100+税

⑧青い麦 コレット 新潮文庫 ¥100+税

⇒昭和の時代から「書店員が女性にお勧めする本と言えば?」の鉄板の3冊。若いうちに海外の名作をたくさん読んでほしいと思います。

⑨三屋清左衛門残実録 藤沢周平 文春文庫 ¥334+税

⇒見事な文体で描かれた静かな静かな時代小説。読後、しみじみと気持ちよい余韻が続く傑作です。もし未読でしたらぜひ。


以下は女性スタッフの推薦作。

⑩ニキの屈辱 山崎ナオコーラ 河出文庫 ¥286+税

⑪白いしるし 西加奈子 新潮文庫 ¥100+税

⇒いずれも心臓がぎゅっと掴まれるような作品。

⑫パリ行ったことないの 山内マリコ ¥286+税

⇒装丁も素敵です。


以上12冊。気に入っていただけたら幸いです。

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