心動かされる本(30・40代男性 10,000円)

備考欄にて、普段はミステリーをよく読むため今まで読んだことのないジャンルをご希望と記載がありました。

【選書リスト 吉富副店長より】

このたびはご注文誠にありがとうございます。

以下「ミステリー以外」で幅広いジャンルの選書を心がけました。

少なくとも私はたいそう心を動かされたものばかりです。

*すべて新本です。


①ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ 新潮社 ¥1,350+税

⇒ここ数年の新刊書籍ではもっとも心を動かされた1冊です。人種や階級、LGBTQといった多様性に満ちたイギリスのブライトンで暮らす福岡生まれのお母さんと中学生の息子のノンフィクション(アイルランド人の旦那は今回影が薄い)。人間全員読んだ方がいいと思っています。

➁恋するラジオ スージー鈴木 ブックマン社 ¥1,600+税

⇒新刊。音楽評論家の著者は私の友達のお兄さんくらい年上の人ですが、とにかくもうこの人の書くものはなんでも好きです。これは彼の自伝といってよい小説。音楽を聴いてむやみに興奮する人の話。本人も認めていますがそうとうの自己陶酔ぶりです。

➂オン・ザ・ロード ジャック・ケルアック 河出書房 ¥950+税

⇒20世紀後半以降もっとも重要な青春小説その1。なにしろボブ・ディランの人生を変えた本ですから。私の人生を変えた1冊でもあります。タイトルを口にしただけで高揚してきます。

④キャッチャー・イン・ザ・ライ J・D・サリンジャー 白水社 ¥880+税

⇒20世紀後半以降もっとも重要な青春小説その2。一説ではここで初めて「ティーンエイジャー」という存在が取り上げられたということです。ジョン・レノンを銃殺した男が所持していたり、小泉今日子がよいといったら飛ぶように売れたり、映画「天気の子」でカップうどんの蓋押さえに使われたりと、今も話題が絶えません。訳は村上春樹。

⑤夏への扉 ロバート・A・ハインライン  ハヤカワ文庫 ¥740+税

⇒「機動戦士ガンダム」の元ネタといわれる『宇宙の戦士』等でも知られるSF作家の代表作。タイトルも素晴らしい。恋愛小説といってよいと思います。

⑥慎治 今野敏 中公文庫 ¥680+税

⇒警察小説で知られる今野敏ですが、この作品の主人公は中学生。ガンダムのスクラッチ・ビルドとサバイバル・ゲームがいじめを克服させるという素晴らしい傑作です。

⑦オールド・テロリスト 村上龍 文春文庫 ¥950+税

⇒同じ「村上」姓ゆえに比較され続けるのが村上春樹と村上龍ですが、心どころか体も持っていかれそうになるのは龍の方かと思います。文字通り老人のテロリストのお話。しかし壮絶です。

⑧燃えよ剣(上)司馬遼太郎 新潮文庫 ¥790+税

⑨燃えよ剣(下)司馬遼太郎 新潮文庫 ¥790+税

⇒私が最初に読んだ歴史小説を選びました。結局司馬遼太郎を全部読むことになるきっかけになった作品です。


以上全9冊。気に入っていただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

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